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“赤裸々” 

足湯と猫

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霧島神宮の入口の物産館にある足湯。

昨日はぬるかったなあ。

でもかなりリフレッシュできた。


お客さんと猫がいた。
やたらなついている猫。
「猫を連れてドライブ?」と思ってた。
でも何故かダンボール持ってるし。

物産館の人によると、
この辺りのノラだったらしいが、物産館のみんなで飼ってたらなついたんだそう。
でも、”保健所”から衛生的によくないから、保健所で”引き取る”か、もらってくれる人を探すように。
との”指導”を受けたと。

その衛生的って、意味分かりませんが。

枕崎から来たお客さんが、その猫を見て欲しい。と思ったが、
家で猫を4匹飼ってるから諦めて一度物産館を後にしたんだそう。
でも、どうしてもその猫が気になって引き返してきて引き取った。という心温まるお話だった。

僕の飼ってたサツキと同じ毛並みでシッポもキレイに長かった。
ここの猫かな?
足湯の後に遊んでみよう。
と思ってたら車に乗って旅立った。

きっとあの猫は幸せになると思う。
もう1歩早ければ僕が引き取ってた?
いや、あの猫にとってはこれが出会いだったんだ。






もう20年前、少しだけ福岡に住んでた時期、
彼女が買ってた猫が、言うこと聞かない、と、虐待を受けていた。
ある夜、サツキをどこかに捨てる。という彼女と僕は、高速道路なみのバイパスを走っていたら突然彼女は窓を開けてサツキをポイっと窓から投げ捨てた。
結構スピードも出していた。
信じられないが事実だ。

僕は車を止め、雨の中雑木林の中に投げられたサツキを探した。
大きな声で「サツキ~」と呼びかけながら。
何時間かして、「ニャ~」という声が聞こえた。
抱きかかえて連れて帰った。
病院に連れて行ったら、虐待からケガをしていて、排便が出来ずにお腹にたまっていた。
でも、サツキは飼ってあげられない。
当時(時給のいい)建設業でバイトをしていた僕は、朝、海ノ中道海浜公園のベンチの下に
猫缶とサツキを置いてお別れをした。
でも、仕事中も気になって、終わったらもう一度行ってみよう。とおもい、
行ってみた。
すると、サツキはそこで「ニャ~」と言って僕を待っていた。
抱きしめて連れて帰った。
バイトもやめて、そのままサツキを車に乗せて鹿児島に帰ってきた。
実家は猫を飼ったことないし、犬もいた。
もう反対されたが何とか理解してもらい、家族の一員になった。
でも人間不信は最後まで治らなかった。
僕が家に帰ると、窓を自分でガラガラガラと開けてサツキが帰ってくる。
そして僕のお腹の上に乗り喉をグルグル鳴らしながら肉球でもみもみしてくれた。
僕の股の間や横でいつも寝ていた。

16年行き続けた。
このときのことは何年か前の2月に書いている。
最後の夜、仕事から帰ってきた僕は、もう動けないサツキに「サツキ、ただいま」と声をかけた。
最後の力を振り絞って、サツキは「ニャ~(おかえり)」と言ってくれた。
これが最後の声だった。
サツキの横で寝た。
痙攣を引き起こしていた。何度も目が覚めて、朝方ふっと寝てしまい、
あれっ、と思い起きたらサツキは動かなくなっていた。
でも、動けないはずのサツキは僕の方へ動いてきていた。

そんなことを思い出した。
思い出したら涙が出てきた。

きっと、あの猫は幸せになる。なって欲しい。

来年くらいから、猫と暮らしたいね。




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by cainoya | 2010-09-14 20:26 | THINK
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