“赤裸々” | |||||
今の僕のスタイルや調理方法、表現方法は決してオリジナル、なんていえるものではない。 でも、オリジナリティー、個性、独自性はあると思っている。 ずっと忙しくてたっぷり休んで、やっと自分のペースを取り戻し、年末、来年のことを考える。 ゆっくりと、何度も、今月号の専門料理を読む。 HAJIME氏のインタビューを読む。皿を見る。共感を受ける。感じ取る。 彼の言葉にも何度か出てくるし、王国での龍吟山本シェフの言葉にもあるのが、自分達の世代。 先週は落合シェフ、鮎田シェフの息子さん達も来てくださった。 楽しんでもらえたし、僕の考えに驚き、共感してくれた。そして彼らにも話した。 落合シェフや鮎田シェフの世代が何もなかった日本にイタリア料理を持ってきた。伝えてきた。今はイタリアンパセリだって、バジリコだってある。オリーブオイルも選べる。ない物はない、と言えるくらい日本に入ってきている。でもあの方達の時代には何もなかった。イタリアの文化も食べる人たちの知識も土壌も何もなかった。 そしてその次の濱崎さんや植竹さん達の世代が日本でどう表現するのか?と言うのをやってこられたのではないか?と僕は考える。彼らの成功で僕らのように料理人に憧れ、料理の世界に入りがんばり、今、同じ土俵で勝負できるようになった。 じゃあ、僕らの世代はどう表現し、何を次の世代にバトンタッチしてけばいいのか? 僕のシステムも代々受け継がれてきた物を機械を使い具体化したもの。いかに少人数で個人店でもハイクオリティーでロスのない料理、経営をしていくか?を考えた物。 逆を言えば、それだけの失敗をしてきたと言うこと。だから隠す必要はない。 でも、数字をすべて書くと料理人が育たない。まねされたくない、とかそんなちっぽけな考えではない。 だけどももっともっと発信していかなければならない。 ・・・・・・ずっと書きたかった内容。 でも、思うように言葉が出てこない。書きたいことを整理できない。 なので、今日はすごく中途半端だけどここで一旦とめておきます。 加筆したら上の方にアップします。
by cainoya
| 2010-10-28 22:51
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