“赤裸々” | |||||
今年春からスタートしました月一に山形屋デパ地下出店。 12月も今日で無事終えることが出来ました。 毎月お買い上げ頂いたお客様方、本当にありがとうございました。 これまでのデパ地下の惣菜のありかたを変えようと思い試行錯誤を繰り返しながら、保存料や添加物に頼らずに料理を保存するには急速冷凍しかない。と確信しました。保冷バック、買い物袋を作り、普通どこで買っても冷凍商品なのに気休め程度の保冷剤で持ち帰らせるのでが嫌でドライアイスを入れたり。。 お料理は『ワンクイック クック』簡単にひと手間を加えて家庭でリストランテの味を。。。 ですから決して安くはない惣菜なんです。 万人に、歩いている人全てに買って頂こうとは最初から思っていませんでした。 だってそんな惣菜で溢れてるから、なら僕らは本当に家庭でワイン飲みながら美味しいお料理を食べて欲しい、小さなお子さんがいて中々レストランに食べに行けない同世代のご家族でにと思い時にはマニアックなラインナップも揃えたりもしました。 沢山の事を学びました。 商品が良くてもそれだけでは売れないということ。 POPの大切さ。 場所、時期も関係してくる。 表示の難しさ。。 そして何より、販売スキルの大切さ。。。。。 今回の出店で一旦、山形屋さんのデパ地下出店をお休みいたします。 でも、引き続きcainoyaで販売、発送をしますので宜しくお願いいたします。 外で料理を売る、という事はものすごいリスクも背負います。 全てをクリアにして、コソコソやりたくないので何度も保健所に足を運び相談に乗ってもらい、厨房をテコ入れして惣菜製造業の許可も取りました。 電解水を導入して食材を殺菌、さらには電解水を噴霧させて浮遊菌も除去するように勤めました。 がしかし、ミスを起こすのは最後は人です。 寝坊して売り場に穴を開けるなんて以ての外でした。 社会人としてどんな言い訳も通用しません。 10年かけて築いた信用は一瞬で無くなりました。。。 偽装はしてない、けれども誤表示として世に出る前に山形屋さんのチッックのおかげで未然に防げたケースが多過ぎた。。。 売場で計ってそこで記入するのに違うグラムを書くなんて信じがたいミスの連発。。。 間違って書いて横線で消して横に書くとか、人としてあり得ないミスばかり。。。 あれだけ偽装や誤表示が毎日のように社会を騒いだまっただ中、毎日のように話し、注意してきましたがミスは起きるのです。。。。もう、その個人の意識の低さ、能力のなさ。としか言いようがない。しかし山形屋さんに対してはcainoya、株式会社甲斐乃家として謝りますし責任を負います。 ミスをお犯したスタッフはもういない。自分の責任です。とその時はいいますが辞めたら自分の権利ばかりを主張する。。。。 昨日、10年くらい前に初めてcainoyaを山形屋さんにお仕事で呼んでくださったバイヤーさんとゆっくりお話をさせていただきました。誠心誠意謝りました。その方も、敢えてキツい言葉が使わないけど、真摯に受けとめて欲しいとおっしゃってくださいました。 そして心に突き刺さった言葉は、「今、シェフに一番必要なのは、売上や人よりも先ず自分の時間。素晴らしい経営者の人達は時間を有効に使っている。時間がないから肉体的精神的余裕がない。その時間と余裕のなさが色んな所に影響がでたのではないか???」 そうだと思います。 突っ走ってきたけど得た物も多いし失ったものも多い、余裕のなさからの人選ミス。 精神的余裕があれば、先に面接したからとか関係なく全員入れてみて向いてるのか?合ってるのか? 数週間見てから採用でも良かったんだと思う。 でももうそれは過ぎた事。沢山の事を学んだ1年でしたね。 2014年1月に冬期休養を取ります。 当初、堤に1週間休みを上げて、僕らは土日から営業する予定でしたが、一人ではできない。 そして何より、これからの為に1週間だけ、現場を離れてリフレッシュするべきでは?? と思い店を1週間閉める事にしました。 支払いの事とか考えると怖いけどさ、ここでゆっくりしておかないと2014年、僕の運勢的にこれから良くなる1年だから大事な時間じゃないかなと思います。 昨日、その方に言われて嬉しかったこと、美咲が頑張ってる事もちゃんと見ててくれたこと。 パパの為だったのか?? 自分がやらなきゃって思ったのか?? その方が美咲に声をかけたときは顔がこわばってたらしいけどね。。 そして堤。 堤君は良い意味で特殊だよ!!とのこと。 行き交う人を目で追っている、ピザ1枚売るのにそこまで接客せんでも買う人は買うんだろ〜 と、ちゃんと観察してくださってた。 皆に言われます、堤みたいな人間が後数人働きにくるレストランにしないといけない、そしたら面白くなるよね!!って。 2014年、まずはレストランのスキルアップです。 今年に入り食べログを皮切りに料理王国誌、プロフェッショナルキッチン、ソワニエ誌なども掲載され、本当に日本中から食べる為だけに、鹿児島に、cainoyaにお越し下さるゲストが増えました。 しかし僕らはまだその期待に応えられていない、まだ足りない部分、サーヴィスを含めレストランのスキルを上げて行かなくてはなりません。 デリに関しましてはお店での引き渡しや全国発送で対応させて頂きます。 人が揃えばバルもやります。昼間はそこでデリやワインの販売をやれたらと思います。 僕らの、製造と販売のスキルが整い次第、改めて山形屋さんにお話しさせて頂いて今よりもレベルアップした商品や接客でまたデパ地下で販売させて頂こうと思っています。
by cainoya
| 2013-12-10 19:56
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