“赤裸々” | |||||
やっと、7月の新曲が出来ました。 煮穴子と冷燻フォアグラのテリーヌ 合わせたワインは Sicilia : NANFRO / Strade Nero d'avola 2011 穴子の処理と仕込みに和の技法を取り込みつつも、着地点はcainoya。 日本人らしさ。 穴子を引き立てるが為のフォアグラ。 煮詰めに煮詰めた穴子の出汁に加えるバルサミコ。 お皿は cainoya×Kamachi cainoyaモデル 25.5cm "Black Leather" 新しい曲が生まれるまで・・・ 常に何か新しい事は出来ないか? 表現は出来ないか? 料理のことばかり考えていいます。 しかしそこからカタチにするまでにはかなりの時間がかかります。 何度も試作を繰り返して作り込んで出すタイプではありません。 一回目の作成が試作ではなくほぼ一発録りのレコーディングと同じなんです。 だからそのレコーディングまでにかなり頭の中で考えてイメージを固めていきます。やりたいことを言葉にします。 そうして完成したら、ツアーと同じで日々繰り返し作りながら完成度を上げていきます。それが僕の料理や作曲活動です。 今のこの店の価格帯やお客様の期待度を考えると、ただ勢いだけやヒラメキの皿を加える事はできません。 常に最新アルバムであり、シングルスでありたいのです。都会と違い、殆どのお客様が年に数回、季節毎のお客様なので期待を裏切りたくない。 最新の曲と季節の定番セットリストを組みたいのです。 そうすると、ポンポン新作は出来ません。 常に新しい皿を作りたいけど中々出来ないんです。自分との闘いです。数年前は全く出来なくて同じ皿を繰り返し作る時期さえもありました。ここ数年やっと、季節で一皿、新しいお料理が生まれるようになりました。 それとね、世界の最先端のコピーやパクリではなく、自然と自分の中から湧き出てくる、頭の中に降りてくるメロディーをカタチにしていきたいのです。もちろん、これまで経験してきたことがベースにあるわけだけどね。 それが個性でありオリジナリティだと思います。 2回目の仕込みでアレンジを変えます。 1枚目の写真の穴子は、和の技法で煮穴子を仕込んでフォアグラと重ねたもの。 2枚目は、煮穴子を更に、ガストロバックにかけて煮汁を細胞レベルで浸透させたものです。ヅケとは違います。 その穴子はもう別次元です。 フワッとしていてジュワッと溢れる。 フォアグラも冷燻をかけることで脂が引き締まります。 また一つ、真夏を代表するシングルが完成しました。 Degustasioneのみでのご提供なんですが、Tasting. Stagioneでもリクエストいただければ追加料金でお出ししますので遠慮なく仰ってくださいね。
by cainoya
| 2014-07-16 08:42
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