“赤裸々” | |||||
この間の土曜日は前日までランチの予約がなかったので、満席のディナーに備えてランチはやめてひたすら仕込みしてました。 畑に行って、その野菜を蘇生するだけでもそれなりに時間を取られます。 飯なんてまともに食えません。 休憩も無理。ここまでやったら休憩しよう、って思いながらも結局7時。 他の店はどうしやてるんだろ? そんなに俺、要領悪いのか?と不安にもなりますよ。 全てを揃えないと営業中大変な事になります。 9割仕込みと準備、です。 そんなペースだと、レストランやってるのに、作ってる自分の食生活が良くありません。 味わう、のではなく、ただただ空腹を満たすためだけの食事ばかり。 作る時間が全くないわけで。 レストランだから食材はあるけど手が回らない。 いい時は素麺。だけ。 ホカ弁やうまかっちゃんもかなりお世話になります。 そういうのが続くと、俺何やってんだろ? もう舌が馬鹿になってるんじゃないか?って思います。 こういうのに慣れたんじゃないか? もう何でもいいんじゃないか?って。 畑の野菜食べたら、美味いなあとは思うけど。 こじゃあダメだろって。 やっと、食後のお客様とお話しすることもできる様にはなりました。 でも、7時のお客様が食べ終えられても8時のお客様の料理があるから、お見送りがやっと。 土曜日は、下関からの常連さんのご家族と少しゆっくりお話し出来ました。 長男の彼は美咲と同じ年とは思えない。 中1から通ってますから。苦味の稚鮎も3シーズン目。 背も抜かれました。いつもご家族で楽しんでくれてます。 その日は、お子さん2人ともCAINOYAに来るまでは少し元気がなかったそうです。 でも、2皿目のスープ食べたあたりからすごく元気になってきたと。 それを見たご両親も喜んでくれて。 ありがとうって言われました。 それはこちらの言葉なのに、嬉しくなりました。 食べ物で、料理で人を元気にすることが出来るんだって。 美咲は食べにすら来ませんが。 ずっと準備に追われてクタクタだったけと、もう一人いないと無理だよって。 でもお客様にそう言われるとまた頑張ろって思えます。 もう一組のお客様も、新幹線乗ったらあっという間だった。 次は9月と11月にって。嬉しいですよ。 食で人を幸せに出来るって。 ても、その逆もある。 結局日曜日は夕方には掃除も終えて食事に。 結構、僕は掃除しながらも飲んでましたし、 たまには違うのにしよう、と思ってちょっと遠いけどショッピングモールに行きました。 普段ああいうとこでは食事しないんですが、冷たい麺食べたくて。 中華に行きました。夕方って、どこもウェイティングかかってるんですね。 回転も早いから、お客様もどんどん入れ替わります。 2人で3000円もあればお腹を満たされる訳でしょ? それからすると、CAINOYAはすげえ高いよね。 もちろん、やってることも食材も違うけど。 うちは、普通、じやダメなんだと再確認。 餃子は美味かった。冷やし担々麺は辛かった。 足りなくて、真っ黒い酢豚を頼んだ。 これが久々に不味くて食えんやつだった。 多分、豚のスネを網油でグルグル巻いて丸く形を整えてから中国の 真っ黒い醤油をトコトン煮詰めている。出来損ないの赤ワイン煮に みたいにただ甘くて酸味はない。パッサパッサ。 さすがに気分悪くなりそうで残して店を出た。 がんばった自分の食事。たまの外食をこんな形で満たしてしまった自分が残念。 土曜日の夜と日曜日のお昼で沢山お客様ともお話ししてテンションもよかった。 たまには2人で食事を、と楽しんでいたが一気にトーンダウン。 食事でここまでやる気を失うらのか?ってくらい気力がなくなった。 こんはこともあるんだな。 自分の店で座って、自分の料理とワインを楽しんでみたい。 一生叶わないことだけど。 松風か、丸一、人吉まで鰻食べに行きたいなあ。 食べた人が元気になる料理を作っていこう。
by cainoya
| 2011-06-07 06:11
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