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“赤裸々” 

不安から自信へ。。。

二週間ほどかかってしまいました。



やっと、情報解禁出来た秋の大阪伊勢丹での仕事。
春にオファーを受けたけど、「やりますよ。」と言ったものの、冷静に考えればとんでもないデカイ仕事。「出来るのか?」って事に、ビビってた。そこから何度か途中経過の話しがあり、正式にキックオフしたのは先週。ここから決めないといけない事、準備していかないといけなきことが山ほどある。
さらに、手術&入院。その前後は取材やら原稿確認やら。
もう、楽しむしかない。
全くの無名のCAINOYAを新しい百貨店の最初のイタリア展に呼ぶわけだからここまで来るまでもかなり、大変だったんじゃないかと思う。超先物買いでしょう。

大阪は一度も行ったことのない街。

先週から、自分自信への不安?
でかなりネガティブだった。



何が不安だったのか?

まず、カフェスイーツ誌で初めて、大阪伊勢丹の外観と内装を見て驚いた。
尖ってる、とは聞いてたけど凄すぎて、 こんな所でやっていいのか?やれるのか?
って不安になった。

そうすると、自分でどんどん不安にして行くもので、ギラギラしてる時は気にならないことも気にし出す。

大阪のイタリアンって、ポンテヴェッキオさんやギオットーネさんに代表されるような、手数も素材や要素も多くて派手で豪華‼なイメージが強い。
僕の皿はどちらかと言うと東京よりのシンプルな皿。
はたして、僕の料理は大阪で受け入れてもらえるのか?
何か大阪向けにやらないといけないんじゃないか?
とさえ考えだしてた。

そんな必要ないし、だったら大阪、関西のレストラン呼べはいいわけで、何故鹿児島からわざわざ僕を呼ぶ必要があるのか?僕でないといけないのか?
伊勢丹が僕に求めてるのは普段通りのCAINOYA。
大阪にはない僕のスタイルだから。


数年前、ある街のイタリア展にジェラートの視察とある有名シェフのやっていたパスタバーを目当てに行った。
業者さんに紹介して頂きちゃんとご挨拶させていただいたのだが、そのシェフは僕にパスタを出す時に、「ごめんね、催事だからこのくらいの事しか出来ないんだよね」と言った。その時僕は、ならパスタ5種類も用意しなくて本当に美味しい物2種類でいいのに。いつか自分がイートイン出来る時が来れば絶対そんなことはやらない。数種類でも自身があるやつだけをやる。催事レベル、のことはやらない。と心に誓った。そんなことしたってその後に繋がらないし。


本屋で専門誌をめくり、何かないかなあ?
とやっていたらすぐに気付いた。
こういう時に本やネットでインスピレーション受けるようなことは所詮マネ。
自分の中から出てきたものではない。
そしてそれは伝わらない。



そんな不安を吹き飛ばしてくれたのは、COMPLEXのBE MY BABY。東京ドーム。
イントロのギターが鳴った瞬間僕の目は開き、不安が払拭された。
印象的なメロディでもリフでもない、ただジャ、ジャーンってAとGのコードを鳴らすだけ。でも全てをかき消す、21年間を埋めた音。でもただ鳴らしている音ではなく弾いていて誰にでも出せる音ではない。

僕がやりたいことはまさにこれ。
ゴチャゴチャした料理でなくストレートな料理。でも見えない部分にキッチリ仕事をしてある皿。そして音。
鳴った瞬間に僕と分かる皿。
WILDな音。
でもそれは70'の荒々しいパンキッシュな音ではなく現代の技術から出される音。



やるしかないでしょう‼

見せつけてやるしかない‼


まずは体調を元に戻して‼

by cainoya | 2011-08-16 14:23 | THINK
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