“赤裸々” | |||||
五月から一人、料理人が仲間に加わります。33歳、奥さんと双子の子供がいますが、何度も食事に来て、奥さんとも話して、自らの決断でcainoyaに来ます。誰の紹介でもない。 新しいスタッフの紹介、ではなく、レストランで働く若い料理人達へ伝えたいことがあります。 今度入るスタッフは料理人としてのスタートは遅く、前職は鹿児島の城山観光ホテルで3年半、その前は東京新宿のブリコッラで3年、現ダ オルモの北村シェフ、原品マネージャーに師事。結婚、出産で双子と分かり鹿児島に戻りました。 僕自身、ブリコッラさんには2度食事に行ってますし、僕が新宿伊勢丹のイタリア展に出店した時に北村シェフはジェラートを食べに来てくれました。 その後、彼が鹿児島に戻るにあたり北村シェフはcainoyaを勧めようと考えたそうですが、その頃のcainoyaには彼を家族持ちのスタッフを雇う余裕はありませんでした。。。その時鹿児島に帰る理由は、家族を養うこと。だったはずですから。。 そして三年が経ち、自ら志願してcainoyaで働く事になりました。 伝えたいのはここからです。 彼は僕と北村シェフが繋がっていることを知っていますから、先ずは自分で北村シェフに報告するように伝えました。そして昨日、報告を兼ねて食事に行ってます。 そして僕から北村シェフにメッセージしました。シェフは、本来ならこちらからご連絡しなくては〜と、彼への想いを綴ってくれました。 今日は原品マネージャーとFacebookで繋がり、メッセージを頂きました。彼はこれからウチのスタッフです。ガンガン鍛えますよ。 もし、知ってるシェフのスタッフを雇うなら、そのシェフに連絡をしますよね。 しかしこの時代、そういう筋を通さない、通せない奴等が多いのも事実です。若くない大人も多い。。 この時代です、特に同年代のシェフ同士の繋がりはハンパないです。 履歴書に知ってるレストランの名前が書いてあればそのシェフに勤務態度などを聞くことだってあります。 聞かれることもあります。 それはまだ、働いたレストランの名前が書いてるだけマシです。 履歴書には書かずに働いてから分かること、周りから聞かされること、研修であっても知ってるシェフの店であれば、後から聞いてこれほど不愉快な事はありません。 しかし当の本人はそんな事何とも思っちゃいません。 裏切ったり、嘘を付いたり、後ろ足で泥をかける、顔に泥を塗る様な行為をする奴等が多いし、そういう話を他のシェフから聞きます。 一度嘘を付いた人間は嘘を重ねます。 一度飛んだ人間はまた飛びます。 技術やレシピを短期間で盗む為の研修、別に悪いことではありません。。目的があってのこと。 しかし朝から晩まで毎日働いて身に付けるスタッフとは違います。 レシピが欲しけりゃ世界中の最先端のレシピはネットに氾濫してます。でもね、上っ面をパクってそれっぽく作るのは、nomaっぽく作るのは技術さえあれば簡単に出来てしまいます。 しかしその先、数字の向こう、その料理が生まれた背景までは理解出来ません。そんなことは必要ないのかもしれません。 しかし、どんな技術を持っていても、ズバ抜けたセンスを持ち合わせていても、金持ちでも、店を維持、発展させることは出来ません。 それは、人への感謝がない、人との繋がりを大切にしない奴等に店をやっていくことは出来ません。潰します。そして潰したことも何かのせいにします。絶対に。。 おかげさまでcainoyaも日本中から研修や、働きたいというコンタクトを頂くようになりました。 だからこそ、研修であれ、働いているレストランのシェフに報告して下さい。働くならキチンと仕事をして辞めてください。この時代、あなたの情報は隠すことは出来ません。 嘘をつく人、一度でも飛んだ人は絶対に雇いません。また必ず飛びます。 そして、そういう去り方をすると、そのシェフ、僕の持ってる人間関係全てがあなたの事をNOと判断します。いつかそれはあなたがお店を持つ、という時に自分に返ってきますから。シェフ同士だけだなく、業界、食材、厨房業者全てに情報は行きますから。 もちろんビジネスとしでは取引きはするでしょうが。。。 僕の今の人脈は、叱られ、失敗もしながら自ら築き上げた信頼関係です。技術よりも人、人間関係が大切なんだという事を忘れないでください。
by cainoya
| 2014-04-29 23:35
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