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“赤裸々” 

cainoya × Kamachi

もう5回目でしょうか??
カマチ陶舗さんで蒲地さんとガッツリ作戦会議をしてきました。

11月にむかえる10周年から価格改定を行います。大幅に上げます。
さらにcainoyaとしての世界観を強くする為に、塩澤劇場を印象付ける為のお皿をオーダーする為にやってきました。

これとコレ何枚下さい。。
ではないんです。
皿を手に取る前にこの1年間の事やこれからの事を話し合います。
次の目標を伝えます。
誰でもいいわけではなく蒲地さんの客観的な意見も必要です。
そこから具体的なお皿の話になります。
やりたいこと、イメージを伝えますが、そればかりだと同じような皿になりますから、そこから先はオマカセします。プロデュースしてもうわけです。

僕が目指すのはグランメゾンではなくファインダイニング。
ファインダイニングは五感で楽しむレストランです。レストランとして先ずは視覚でうったてます。

ここ数年"NOT THE SAME"をコンセプトに掲げてますから、人と同じじゃダメなんです。
これだけ情報の氾濫している時代に、その皿を見ただけでcainoyaだね。塩澤だね。と思わせるビジュアルでなければいけません。
誰かのように、ではありません。

何をオーダーしたかは??秘密です。
スゲエ‼️
と言ってもらえるハズです👍
これだけの関係ですからおそらく試作の修正も一回で済みます。

それから、僕は『有田焼』を使いたいのではなく『カマチの皿』を使いたいのです。パクリやコピーではなく本物を使いたい。本物、オリジナルにしかだせない存在感と美しさ。安定感。
食材だってワインだってそう。

いっつも蒲地さんは電話で「お世話になります。有田焼の蒲地です」と仰りますが、もう有田焼という言葉はいらないのではないでしょうか??

カマチに行ったら先ず、蒲地さんの運転で有田の街を周り有田焼の歴史を学びます。栄光と衰退。。その上に成り立つカマチの皿。

先代のお父さんから引き継いだ看板と膨大な借金。安易な方法は取らずにフランス料理のシェフに有田焼を使ってもらいたいと奮闘してきた13年間。そして築き上げたトップシェフ達との信頼関係。そこに乗っかり横取り??しようとする人達がいるとかいないとか。。

僕の様に毎年新しくオーダーをするシェフは有田焼ではなくカマチの皿が必要なんです。その人にとってのフェラーリやマセラッティ、アルファロメオじゃないとダメなのと一緒なんです。
それが僕にとってのカマチの皿です。

選ぶのはお客様です。
それはレストランも同じです。
しかしこれだけ商売を飛び越えてお世話になった人達との信頼に後ろ足で泥をかける行為は僕には出来ません。
上っ面の関係なんていりませんから。
少なくとも有田の他の窯元と付き合うことはありません。その位の想いをお皿にします。

これが僕とカマチさん、cainoyaとカマチ陶舗さんの関係です。

そしてこのジャパンクオリティで世界と闘うのです。

cainoya × Kamachi_a0142066_10235526.jpg


by cainoya | 2015-07-08 10:23
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